耳も疲れるんです...
『英語耳』の第一章を引き続き。ここでは、なぜ英語が聞き取れないのかに焦点をあてるとともに、逆に なぜ聴けてしまうのか についても解説がなされています。
これがまたナルホドな解説です。
英語が聞き取れない理由は、人間は知らない音を聞くと自分の頭の中にある知っている音に置き換えてしまうことがその理由とされています。たとえば、「L」と「R」の違いは有名なたとえです。
Rice(お米)とLice(のみ:虫)を聞き間違えたらたいへん!とかね。でも、日常会話では Riceを食べること、Riceを調理すること、Riceを育てることはあって、Liceを食べる、調理する、育てることは普通はないでしょう。ここから分かるように、言葉には使われる場面や話の流れがあるのでそれでわかるんじゃない。そう、いつも思っていました。
ただ!この文脈でわかるでしょ!? が なぜか聴けてしまう の理由であることもよくわかりました。
つまり言葉が発せられたときに、パズルを解くかのように文脈で言葉を正しいであろう言葉づかいに当てはまることもできる。そのとき、英語であってもなぜか聴けてしまうのです。
人間らしい便利なちからなのですが、やはり集中力には限度があります。文脈をあてはめる聞き方ももって15分とかその程度だそうです。
ですので、本書 『英語耳』 では発音を学ぶ、実際に自分の口で動かす。これによって、
1.自分の頭の中に、知っている音のレパートリーが増える
2.知っている音だから、頭も英語についていき自然に聴き事ることができる
以上の流れが完成するとのことです。
理にかなった説明でわかりやすい!あとは実際に発音をしていくだけ(これが大変、笑)ですね。
- 作者:松澤喜好
- 出版社:アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010-08-12